建設中の聖籠町の平屋・気密測定を行いました
こんにちは。
新潟県長岡市の住宅ブランド「alba」(アルバ)です。
建設中の聖籠町の平屋。中間気密測定を行いました。
新潟県長岡市の住宅ブランド「alba」(アルバ)はパナソニックの耐震工法「テクノストラクチャー」を採用した耐震等級3(最高レベル)を実現した家づくりをしています。
そんな「alba」(アルバ)の聖籠町の平屋の進捗状況を少しだけお伝えします。
先日、中間気密測定を行いました。
そもそも気密測定とは?
住宅のスキマの量が多いか少ないかを計測する検査のことです。
つまり、気密性能とは「どれだけスキマの少ない家か」を示すものです。
スキマの多い家は、どんなに断熱性能を上げても、暖房で暖めた空気や冷房で涼しくした空気が外へ逃げたり、冬の冷たい空気や夏の暑い空気が室内に入ってきてしまいます。スキマが少なければ、室内の暖かい空気や涼しい空気は外へ逃げず、冷たい空気や暑い空気も入りにくくなります。
よって、スキマの少ない家は外気に左右されることなく、常に室内を快適な温度で保ちやすくなります。
このことから、
「スキマの多い家」=気密性能が低い
「スキマの少ない家」=気密性能が高い
ということになります。
その家のスキマの面積を数値で表したものを「C値」といいます。
この数値が小さければ小さいほど、スキマが少ない、気密性能が高い家ということになります。
このような機械を使って測定します。
C値の基準は?
かつて1999年(平成11年)当初、日本の地域ごとに「C値」の基準がありました。北海道と東北の一部地域で2.0以下、それ以外の地域(新潟含む)では5.0以下で気密性能が高いとされていました。
しかし、2009年(平成21年)省エネ法改正により「C値」の基準が撤廃され、現在は明確な基準はありません。
なお諸外国の基準は、カナダでは0.9以下、スウェーデンでは0.6~0.7以下など、かなり厳しい基準を採用している国も少なくありません。そのような国と比較すると当時の日本の基準は緩やかなものだったといえます。
なぜ、基準が撤廃されたのかというと、当時の国の説明文には、
「一定程度の気密性が確保される状況にあること、また住宅性能表示制度における特別評価方法認定の蓄積により、多様な方法による気密性の確保が可能であることが明らかになってきたことなどから気密住宅に関わる定量的基準(相当隙間面積の基準)は除外されました。」とあります。
つまり、近年の新築住宅では、この基準を設けなくても、十分に気密性能をクリアしているし、できるであろう、との理由で廃止されました。しかし、実際には気密性能が高いかどうかは、測定して数値をださないことにはわかりません。
様々な噂も業界の中では流れています。このような基準を決めるとき、日本の場合、大手メーカーの意見なども聞いて取り入れると言われています。その結果、大手からの意見で気密の項目は取り去られたとも言われています。
また、公的機関のテキストには気密性能を確保しなければならない4つの理由がしっかりと明記されています。
①漏気を減らし省エネルギー化と室内温度環境の快適性向上を図るため
②壁体通気を抑制し断熱性能の低下を防止するため
③壁内結露を防止するため
④計画換気の性能を保持するため
※国土交通省補助事業住宅省エネルギーテキスト技術講習テキスト78P参照
そのため、基準は撤廃されましたが、気密性能を高くする重要性にかわりはありません。
だからしっかり測ります。
「C値」の数値ごとの気密性能の具体的なイメージ
ただ、「C値」の数値がいくら小さい方が良いといわれても、「その数値は気密性能が高いの?低いの?」とイメージしにくいですよね。
そこで、「C値」の数値ごとの気密性能の具体的なイメージをご紹介します。
※延床面積100㎡(約30坪)に対してのイメージになります。
・C値=10㎠/㎡
⇒家のスキマの合計はA3用紙程度のイメージです。気密性能に配慮していない一般住宅はC値=10程度といわれています。
・C値=5.0㎠/㎡
⇒家のスキマの合計はB5用紙サイズのイメージです。かつて寒冷地以外で基準とされていた数値です。
・C値=2.0㎠/㎡
⇒家のスキマの合計はハガキ1枚分になります。かつて寒冷地で高気密とされていた基準数値になります。
・C値=1.0㎠/㎡
⇒家のスキマの合計はハガキ0.6枚分のイメージです。高い気密性能です。住宅業界では高気密住宅というなら、1.0を切っておきたいと言われています。
・C値=0.5㎠/㎡
⇒家のスキマの合計はハガキ0.3枚分です。諸外国で採用している厳しい基準と比較しても遜色のない、かなり高い気密性能です。スキマの合計面積は一般住宅の20分の1です。
今回の気密測定の結果は?
今回、「alba」(アルバ)の平屋の気密測定の結果は、
「C値=0.3㎠/㎡」でした。
スキマの合計は名刺0.6枚分程度のイメージとなります。
かなり高い気密性能を有しているとご理解いただけると思います。
「alba」(アルバ)では、気密測定は工事途中と完成後の2回おこなっています。
なぜ2回おこなうかというと、工事途中に1回測定をおこなうことにより気密処理の改善をおこなうことができるからです。工事途中のC値の数値を確認することによって、家のスキマがある場所を見つけることができます。その場所を改善することにより、さらに気密性能を高めることができます。完成後1回だけの測定だと、クロスやボードが張り上げられているので、気密処理ができていなかった箇所のスキマの正確な位置が特定できなくなってしまいます。そうすると改善も難しくなってきます。ですから2回おこなっているのです。
現場では良い測定結果がでてホッとしています。
C値が小さい気密性能が高い住宅の4つのメリット
最後にC値が小さく気密性能が高い住宅の4つのメリットについてご紹介します。
①断熱性能が上がり光熱費が抑えられる
一般的な住宅は、家中のスキマがA3用紙程度になります。これではいくら高性能な断熱材を使用してもスキマから内気が外へどんどん逃げて外気がどんどん侵入してくるので断熱効果は半減してしまいます。気密性能が高い住宅は、スキマから内気が外へ逃げず外気が侵入することもないので断熱性能をフルに発揮することができます。よって、冷暖房費の光熱費を抑えることができます。
②結露やカビの発生がなくなり家が長持ちしやすい
冬、気密性能の低い家はカベや屋根のスキマから冷気が侵入します。その際、外と室内の温度差によってカベの中で結露が発生。結露が原因でカビが生え、柱などの構造にも悪影響をあたえます。気密性能が高いことで結露やカビの発生がなくなり家も長持ちします。
③換気効率が良くなり匂いや湿気がたまらない
現在、法律で24時間計画換気が義務付けられており、給気口と排気口を計画的に設置して空気の流れをコントロールする必要があります。しかし、気密性能の低い家はスキマから空気が出入りするため、計画通りの空気の流れにならず、計画通りの換気ができません。気密性能が高い家ならスキマがほとんどないため、設計通りの空気の流れをコントロールすることができ、計画通りの換気を実現することができます。
④有害物質の侵入を防げる
花粉や黄砂、PM2.5などは粒子が細かいため、窓を閉めていてもあらゆるスキマから家の中に侵入します。気密性能が高い家なら、スキマが小さいので有害物質の侵入を大幅に減らすことができます。
だから気密性能にこだわります。
いかがでしたでしょうか?
新潟県長岡市の住宅ブランド「alba」(アルバ)では、C値0.5以下をお約束してお引渡しをいたします。なぜかというと、快適な家をつくるためには断熱性能と同じくらい気密性能も大事だと考えているからです。断熱性能の数値は机の上で計算式を使ってだすことができます。ところが、気密性能の数値は机の上での計算式ではだすことができません。実際に現場で機械を使って測定することでしかだすことができないのです。しかも、家は1棟1棟すべて異なってくるので、1棟1棟数値もかわります。ですから、新潟県長岡市の住宅ブランド「alba」(アルバ)では、毎回1棟1棟、工事途中と完成後の2回、気密測定を行っているのです。
また次回、完成後の測定結果もお伝えできればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた!
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おかげさまで長岡市上除モデルハウスがご成約となりました。尚、オーナー様のご厚意により今年の12月中旬まで一般公開させていただくことになりました。これ機会にまだ見学に来たことがない方はぜひご来場ください。一度見学したけどもう一度見たい、という方もぜひお待ちしております。イベントページもアップさせていただいておりますので、そちらの方もぜひご覧ください。
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